正体と齢
朝焼彩茜色
5年前の手帳に いつ正体を明かすか考えるというメモがあった
いったい何の事 疑問以前に笑いしか来なかった
果てし無い自分の浮遊感の頭を撫でる
結界を創っているわりに 網目の粗いザルで環境を掬っていたように思う
愛しいのか 互角か 微々たる差額を天にお預け入れ
お引き出しの角度になる頃は 美容整形なんてね
永遠の25歳と源氏名の姉御肌の先輩は言っていた
明るく同情しますと共に明るく笑えます
正体は何だったのだろうか 同じ人物とは思えない自分
気になるが気に捕らわれないように新しい層を肥していく らしくね
限りの結界を取っ払って 網目の粗いザルで滑稽を歌う
容姿に掛かるプライドはピンク色
そんな淡い色では崩れる齢
若気の至りは祟りのよう 美徳染みたプライド絶対紅度
嗚呼 わかったわ 正体とは・・・・そう些細な心の子供
小さなハートマークをダイヤモンドと思っていた 可愛い女の子
齢不明に天女メイクを施す