切ないような
夏川ゆう

夏の三時から四時の間は
何となく切ないような感じがする

庭に響く虫の鳴き声
うとうと眠くなる
家族は用事で出ていて独りきり
やけに田舎の静けさが気になる

まだまだ気温が上がりそうな予感
畑仕事を休んでいる時間

冷たい麦茶
冷たい和菓子
体が一気に涼しくなる

虫の鳴き声が絶え間なく聞こえる

切ないような感じは
何処から来ているのだろう
子供の頃から感じていた

ゆっくり黄昏時になっていく
橙色に染まる庭の木々は嬉しそう


自由詩 切ないような Copyright 夏川ゆう 2013-08-31 09:09:37
notebook Home 戻る