晩夏へようこそ
梅昆布茶

夏の宵 風鈴さえも物静か 誰に別れを告げて過ごそう

すべてを溶かして夏が逝く 遠く僕らを置き去りにして

朝顔にそっと問いかけ返事待つ あの恋の行方こころの行方

短信の むこうに見える優しさに 壊れないもの見てしまっている

不細工の真理をこの夏悟ったか あのプロポーズはただ夏の空

風の音 なにを思うかかってだが 僕の涙を知って欲しい

エグゾーストノイズの果てに 夏が終わる 2ストロークの僕は寂しい

焼けたバーンにほほ寄せて ただ走ることのみ考えていたい

傷つけて傷つけられて今日も行く 明日からの道見えそうも無いけど

眼と耳とちゃんとそろっているけれど 真理の声は聞こえないまま



短歌 晩夏へようこそ Copyright 梅昆布茶 2013-08-25 01:21:02
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