不思議な朝
梅昆布茶
不思議な朝
その日君は小鳥となって僕の庭から飛び去った
もぬけの殻の僕は夜通し泣いていたのだ
君と暮らした日々が心地よい音楽のように蘇る
僕達はアダムとイヴのように睦まじく暮らした
そして真夜中にはレコードを廻してワルツを踊ったものだ
いま僕は空っぽの褥に顔をうずめて君の香りを探し出そうとしている
病院のベッドに眠るように静かに逝った君の頬の白さが蘇る
でもまた会えるよね 僕だっていつかはそちらへ行くのだもの
きっとね
自由詩
不思議な朝
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梅昆布茶
2013-08-24 14:24:44