レ・シート
かんな



隣の席の君が奏でた
低く透明な音質をまとって
価値はわからないけれどといって
ペンを走らせる尖った質感
体は売れるような品物じゃないですよ
そう高らかに笑って涙を落とすと
欲しいのはこころですよという君の
指先が真珠に触れた



自由詩 レ・シート Copyright かんな 2013-08-18 11:25:47縦
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