神無月の草風
朝焼彩茜色

低い低い太鼓の音が燦と祈り 鳴り罅いる響き
受け取らずにはいられない 貴殿の懐からの暖かな心

遍くこの風に 草を石で磨り潰した色味が 包む 私の懐を
颯爽と澄むこの神無月の空の下に 惹かれる念を灯火の華拓く

さがしものは いづれ 見つかる授かりもののように

動かない感じない心は きっと どこかで逞しく一人で舞いを降ろしている
動くように感じるように きっと どこかで燦と祈り 旅をしている

貴殿の懐をさがしながら 旅をしている

想いはどこから漲る囁き 生まれたての心臓の太鼓の愛らしさ 胸に添える

動くように感じるように 心らしい鼓動を授けたい
神無月の香り 草を石で磨り潰した色味が 包む 私の懐を

より仰いで
華拓く 



自由詩 神無月の草風 Copyright 朝焼彩茜色 2013-08-16 21:49:40
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