3Dプリンターの悲劇
梅昆布茶
僕は君をスキャンしてもう一人君を作ってしまった
とても素直で良い娘だ ちょうど昔の君みたいに
3Dプリンターは存在しないものは作れないんだ
僕はまた恋をするだろう 3Dの君に
そして携帯用に12分の1のスケールの君をつくった 何時でも会えるんだ
君は僕の車のダッシュボードでいつも微笑んでいる天使
どの娘が性格がいいかなんてまだよくわかっていないんだが
いずれにしてもどれも君だ みんな幸せにしたい
そう君は竹久夢二の物憂いマドンナに似ている
鬱病でニンフォマニアで分裂気味の君だけど 僕の夢だった
でもそう何人もの君は愛せない とても迷っているんだ
君は何時でも僕の女神 ずっとそばに居て欲しい
そう僕だって3Dプリンターで作られた
君の車のダッシュボードに居る12分の1のスケールの
ただのマスコットなんだもの
自由詩
3Dプリンターの悲劇
Copyright
梅昆布茶
2013-08-16 15:14:41