後夜刻の追願
朝焼彩茜色

   未熟な目線を どうか伏せずに見つめて下さい

瑠璃濃く刻々と 裏返る程の直線の広がり 尚煙立つ 
天分を受け取るかの如くの手のひらの菊の華

しゃくしゃくとその精華 馨しく立つ

願いの叶わない薄く儚い心 されど 生き貫く
如意の煙から 痛みの感じる追願 

瑠璃濃く刻々と 紫苑色が漂いながら 腰を下ろし待つ安寧な重みを背もたれに

極に柔らかい 手のひらの菊の華 枯れることを悟らせない琢磨の石の硬み

雁字搦め卍巴を潜る風に任せ委ね 瞳に瑠璃刻々紫苑色を浮かべ
願う 追願

望む景色を望む しゃくしゃくと佇む 煙は如意の天へ昇る
夜が明ける 優しい優しい目線を瞳で受け取る


自由詩 後夜刻の追願 Copyright 朝焼彩茜色 2013-08-14 21:36:49
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