初夜刻の祈り
朝焼彩茜色

清秋の流れ星が 陽だまりの弧を縁取り
初夜の刻

この色をもって橙に染める
現状の円らな出来事を 仕分ける
曼珠沙華のセカンドカラーに清めを求める

些細に複雑な絡みをそのまま 溶かしてあげたい

初夜刻の内省時 白紙に艶かしい水滴ほどの橙を太陽に似せ
祈りを口ずさむ

一愁を糧に轟かす 清秋の流れ星に 叶いに値 合致崇拝の願い

案ずるでない

淡白なセカンドカラーの奥底に滲みで潤む沁みができる

振り返ることのできない一愁を糧に申す者の発狂は静穏

案ずるでない



自由詩 初夜刻の祈り Copyright 朝焼彩茜色 2013-08-14 16:44:15
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