秋麗の羽音
朝焼彩茜色

ベランダから晴れ 涼しげでさよならを漂わせる灼熱
今は灼熱仰ぐ 四季がめくれてゆく 優雅に無音に
余計な奇麗事も悟らせず めくれてゆく

命をまた再び運んでくる 一期一会の一瞬を
時に浅はかに忘れてゆく有様の私を ただ撫でて去る
師であり鑑であり 募る育みの四季一重 

今は灼熱を仰ぐ

移りゆく美しい繋ぎ目は強靭で 窘めが切なを勝り
繋いだ指先を 静寂になめらかにほどいてゆく 次の舞台へと

今は灼熱を仰ぐ

私の瞳には秋麗

今は灼熱を仰ぐ

  私の瞳には秋麗


自由詩 秋麗の羽音 Copyright 朝焼彩茜色 2013-08-07 12:07:31
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