高揚の名をもつ君よ
朝焼彩茜色

高揚の名をもつ君よ

涼しげな面は陶器のように脆く 色白で青ざめた中性で360度掛ける360度
君の影はどこまでも届く ハープの水溶けの音で招く 高揚作用へと

繊細に過敏に 鬱が走っている訳ではないよ 瞳を閉じれば陰りが擦れる
夜行性は仕方のない方向性 激昂が吼えているから 耳に貫通する

高揚の名をもつ君よ

銀白の狐の孤高の香り セロトニンを欲しがるアドレナリン 螺旋が降りてこない
出口はないとは云わない ハープを倒してその上に横たえる 

脳が足りてないだけだ 気圧には反応する頭痛 雨音を殺してやる
限界を仕組まれた低次元の体温 無意味に暖める光景

高揚の名をもつ君よ

躁が下劣に君を喰う 負けずに喰いしばれ

高揚の名をもつ君よ

気安く気休めに軽くあしらう術を持たない 銀白の狐の孤高の香り
君が貫通した 通り窪み地獄道 揺るぎなく浸透させた手がかり

シラフが全てだ それがいい

高揚の名をもつ君よ ハープからは涙は出ない 君が泣くんだ

君が泣くんだ 
  


自由詩 高揚の名をもつ君よ Copyright 朝焼彩茜色 2013-08-05 20:24:52
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