にどめのたび
kawa
ねむりながらおきて
いつものように
あめがふってかぜがやんで
せんねんたって
わたしはわたがしになった
くだらなくてつまらないわたがし
さかなをさがしたり
きのみをうえたりきかいをみてたり
きらきらひかってすきだったんだ
そばにいてくれたんだ
たくさんのかなしいことなんか
みんなどうしようもなくてもね
わたがしはいつか
じゆうになったつもりでいた
ふうせんなんだ、とおもったわけもなく
わたがしのだいじなものは、ふうせんなんだ
とんでいってきもちいんだ
そうだろとんでくんだろ
あめがふってつちにまみれて
わたがしはわたぼこり
にどめのたびにでるんだすてきだろ
こんどははじめにもどるたびだ
いつかひっしでないたろ
そしてがっちりにぎりしめていた
ぶさいくなわたしをさがすたびだ
自由詩
にどめのたび
Copyright
kawa
2013-07-30 22:10:39