はぐくまれしもの
梅昆布茶

ひとはうまれたしゅんかんから 死にむかってはぐくまれる

死ぬための生 それが真実かもしれない いきるよろこびは死と明暗なのかもしれない

ものごとにはじめとおわりがあるように

人にもであいとわかれがあって

それこそがいきることの根幹なのかもしれない

生は死にはぐくまれるもの その陰影が人生のすべて


肉親や恋人でさえ その理からはまぬがれえない

どんなに焦がれても それは死によって分断される

こういったうつろいが ぼくらの詩であり歌であるとおもうのだ


じんせいは光陰のすきまなのだともおもう

そのすきまを 光と風のはざまを生きる ただそれが好きなだけなのだ

その陰影を共有する そんなひととであいたいと いつもおもっているんだ

そんなひとたちと過ごしたいとおもっているんだ






自由詩 はぐくまれしもの Copyright 梅昆布茶 2013-07-28 16:17:58
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