銀の月夜の浜辺には
梅昆布茶

銀月夜の人魚

ほろほろとほろほろと波打ち際で泣いていた 人魚は何が哀しくて 月夜の浜でひそやかに

恋の痛みもありましょう 生きる辛さもありましょう こっそり夜風に伝えましょう

誰に涙を伝えましょう 波が返事をするばかり 月がにっこり笑ったような そんな切ない夜でした

銀の光に浮かびます 影が伸びます唄います 波の間に間に想いが揺れて 沖に流してしまいましょう

帰る宿無いやるせなさ きょうも空に飛ばします

銀の月夜の物語

さびしい人魚の夜でした


自由詩 銀の月夜の浜辺には Copyright 梅昆布茶 2013-07-22 23:08:16
notebook Home 戻る  過去 未来