涙の連絡通路
梅昆布茶

上野発の夜行列車に乗り遅れた時から 不忍池のベンチで夜を明かした ホームレスの気分
元カノから会いたいという連絡あり やけ棒杭はいまさら火がつくのだろうか

かつては大好きだったのに冷めてしまう炎 酔いどれ男と 尻軽女 やっぱりにあいなのかもしれない

女は深い穴 男は木偶の坊 恋なんて呼ぶに価しない 獣の営みだもの

売りにゆく柱時計がボンと鳴り 大好きな寺山修司の句だが そんな感じだ

まあいいや また男と女の奈落に落ちてゆく 不倫ではないのが救いだが恋愛ではない

セフレでいいってか ふざけんなそんなに都合のいい男じゃないんだ
女が星で無くなった時に 意味を失う 大人には童話はないのだろうか

オジサンオバサンになったら恋愛はないのだろうか
まあいいさ 年齢が免罪符なら 僕は助かるのだが

元カノはかなり手強い 何時も男が4-5人いるみたいだ
僕はいつもふりまわっされぱなし ね〜なっちゃん あんたみたいに反省の無い女は滅多にいないさ
だから好きなのかもしれない

心に泳ぐ金魚は 掬われたくなくてあがいてばかりで 本当の愛を知らない
なんだかあなたの事 思い出すの嫌だよ どうしようもなく恋しいのかもしれない 元カノでもね

ラブソングではないラブソング歌って ずっとずっと大好きだよって 君に言おうと思った

涙の連絡通路は 何処へ僕らをいざなうのだろう そうきっととても素敵な場所


自由詩 涙の連絡通路 Copyright 梅昆布茶 2013-07-16 15:41:22
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