遠く離れて海をゆく
梅昆布茶

淡い光があたりを満たしている そういつもそうなんだ 違った世界
瞼の裏の光景さ 気にするほどでもない そうさ海をゆく

失速してストンと墜ちる そんなことを繰り返して生きている まあいいさ
光のなかをゆく あとは振り返らないんだ 多くの河をたどってきた

好きな娘はいっぱいいて困るが それでいいかなともおもっている
僕は変われない でもね 次に進めるんだ 新しい地平を求める

丘の上の馬鹿者はそれなりに生きている それでいいさ
今日も一人でご飯を炊いて 缶詰めを空けて 生きてゆく

虚しさなんてないさ 空っぽの世界なんていらないから
光のなかをゆく 僕に伝記はない ただいまがあるだけ

遠く離れて海をゆく 後悔はしないんだ 光を求めて旅をする ただそれだけ
ニーチェだってソクラテスだって 僕のようには生きられないんだ

自由な鳥をおもう そう僕の化身 光ある処へ僕はゆく
そう 遠く離れて海をゆくんだ




自由詩 遠く離れて海をゆく Copyright 梅昆布茶 2013-06-30 23:20:18
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