不思議の杜
梅昆布茶

不思議なんて忘れていた頃 ときどき肩をたたかれる 遊ぼうよ あの頃のように
あんたはどうせ枠にはまれないさ だったらいっそ逸脱の限り 尽くしてみたらいかが?

なにも担保にならない 自分さえも ため息ばっかりついてんなよ
改行も忘れた詩は 似非詩人の証拠なんだな 人生をひきうけろよな

不思議って僕のともだちだったのかなあ とっても好きな時もあったさ
いいんだどうせ人生はじゃんけんで決まるようなもの
あんたが負けたって あんたのせいじゃないし

もっと不思議を増やしたい できれば栽培して出荷したい ださいたまの特産品だんべ
地消地産 自画自賛 アナーキストだって 思想を持ちたいんだな

不思議はいつも僕のともだち 優しくひっくり返されて くるんと着地して
そんな風に生きてきた でもさ ちょっと疲れる時もあって 休んだりもするんだけれども

漁師が網を打つように 僕は 人生から何を 獲得するのか
あるいは人生は 喪失の営みなのか 誰も教えてはくれない

不思議は僕のポケットにいつもはいってるんだ 人生の携行品さ

不思議の森は僕の中にあるんだ









自由詩 不思議の杜 Copyright 梅昆布茶 2013-06-16 08:15:58
notebook Home 戻る  過去 未来