サンデーモーニング
梅昆布茶

日曜の朝 僕は生きていた 相変わらず
美術館に行こう そう思った とても縁遠い生活だ
生活もできていないかもしれない

僕のなかには整理されきちんとしたものなんて何も無かった 歴史さえも
アナーキストにさえなれないやさぐれ者 つまはじきされて生きてゆくさ

自分に嘔吐する すべてを反故にしよう 仮説で生きていたんだ
日曜の朝 僕は生きていた 整理されずに
余った人生を考えていた


日曜の朝小鳥が鳴いていた まだ飛べそうな気がした
軽い羽根になる もう重さはいらないさ いつもの自分でいいんだ
自由なんてたんなる幻想なのかもしれないが でも僕はその種族だ

ポスト資本主義を考える 小鳥は飛べるだろうか
存在論と資本論と運命論と詩論

寸断されたものを抱えて生きてゆく 裁断された端布で構築するのはもう嫌なんだ
サンデーサイレンス 僕の親しい友 もう夜はいらないんだ

本質は変わらないのかもしれないが 静かに進化したいんだ
そう死ぬまで意志を持ちたい 無駄なものなんてないんだ

裏切りや殺戮やもろもろの 自分の罪を負いたいんだ
いつか聖者になれるならね それもいいさとってもね





自由詩 サンデーモーニング Copyright 梅昆布茶 2013-06-09 01:16:51
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