スイートジェーン
梅昆布茶

ジェーンは恋をする 素敵な恋
書きかけの日記のなか 彼との恋がはじまる

スイートジェーンは恋をする 重いビートの恋なんだ
日々は韻を踏んでやってくる 軽いステップで春のように

スイートジェーン 大人の入口を彷徨うんだね
そう君は甘く切なく 綺麗になってゆくんだね

冷たい頬 艶やかな髪と その唇が欲しいんだ
白い指と耳たぶの 感触が残っているんだ

天使の轍が君を導くのさ 誰しも恋ぐらいはするさ
スイートジェーン ポテトは待ってくれる
スイートジェーン 誰もソーダのなかで恋はできないんだよ

手に触るものを信じよう いつも僕らは病気持ちだ 文明という微熱
ロックンロールだっていつまでも若くはないさ 歴史の滓なんだから

文学はおしなべて共同幻想ではあるが 個人幻想が原点
民俗的に アレンジ それもいいさ それでもスイートジェーン

ロックンロールで蹴散らすさ 或いはパンクかラップか でも奴らはやばい
涎のたれたドラッグ みんなドラッグで死んで行ったさ

スイートジェーン 僕は生きる 子供達がいるの スイートジェーン
君とは創れないが いちばん大切なものだ

スイートジェーンもっともっと恋をしてくれよ
大切なものはいつもたやすく入れ替わるんだ

あなたは誰を大切にしたいのか

スイートジェーン僕は君の味方お節介な天使 隙間の空いた元彼氏さ
スイートスイートジェーン もう誰もいらないから




自由詩 スイートジェーン Copyright 梅昆布茶 2013-06-08 15:54:00
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