3度目の付添いだが今回はスキーとは関係無かった。
メチターチェリ

地図を見ているだけでは分からなかった
山麓からゴンドラに乗り換えて頂上をめざす
青空 見下ろせば一面の銀世界に
「雪」と名前を呼んだら窓が白くくもった

標高1,400メートルを登る空中散歩の道中には
結晶のように立ち並ぶ雑木林 木かげ みずうみ
川のせせらぎ まるくとがった日の光に照らされて
獣の足あとが小さく 次第に小さくなっていく

つめたい 窓に指をはわせてそっと山の線をなぞること
きみの付添いではいつも座り心地の悪い思いをしていた
ゴンドラのケーブルは弛みなくまっすぐにつづく
はわせた指を口元にもってきてあたためる

「精が出ますね」「大切な家族ですからね」と


自由詩 3度目の付添いだが今回はスキーとは関係無かった。 Copyright メチターチェリ 2013-05-22 01:03:41
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