自由幻想行
梅昆布茶

柔らかな春光に制限のない自由をもらう 棘のない世界 風を吸い込む

この世界を命名したものを想う いや名前さえも要らないそのまま感じればいいさ

本当は物事に境界はないのさ 便宜的に物事は区分けされる 言語なんてこの世界のおまけかもしれない

こころだって言葉では言い尽くせないだろう わかったと思ってるだけさ

僕らは答えのない旅をするんだ 答えは君のこころだってわかってるだろ

人の答えは自分の答えにならないし だから曖昧でもいいんだ それが答えだ


共同幻想だっていいんだ優しく生きようや 幸せに真理は要らないんだ
きみのこころこそが真理だから


アンダルシアの風を ダブリンの夏を イスタンブールの雑踏を

ニューヨークの湖畔に オンタリオ州の道端で 君の好きなところで 君のこころに逢いたい


だってさ

ホモサピエンスはアフリカの母から生まれ

世界をわたり歩いているんだ 地球から言わせれば地衣類さ

でも愛を育み生きてきた それでいいと想う

奢るなかれ地衣類よ

それでも生きてゆく













自由詩 自由幻想行 Copyright 梅昆布茶 2013-05-02 23:20:50
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