交差点
梅昆布茶

あらゆる人種が人生が交錯する
つまづいている僕
恋をしているあなた
人生は様々な糸が絡まって見えるが
案外単純な因果律の集積なのだと思うが

ICチップはブラックBOXではあるが
完璧に計算された複雑構造でもある

僕らの青春は
いや僕の青春は
感情の相克と社会的要請
価値観の獲得
性の彷徨
言わば尾崎豊の
十七歳の地図だった

アンダーグラウンドのものに憧れ
ときに頽廃も辞さなかったが
ただある誇りだけが生きるよすがだったのかもしれない

文化は日々生成して次の世代のサブカルチャーが生まれるのだが
ぼくはビートルズとストーンズの時代から
吉田拓郎やアンドレカンドレだった井上陽水の時代を肌で齧った

忌野清志郎が高校時代からのヒーローだった

何が健全なのかわからない時代には自分を信じるしかないから
ただし暖かく自分を育んでくれたものへの今更の憧憬がよぎる
それでいいんだと思う

いつも誰も救えない状況はないと思っている
ただし救われて自分の軌道を選べない人間に関しては無駄だったが
無駄でも命には残るのだろうな

僕の生きる意味はこの言葉に集約されているのかもしれない。
まあ良いさ

まだまだ闘うだけだ







自由詩 交差点 Copyright 梅昆布茶 2013-04-27 20:51:41
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