姫と爺の物語パート2
梅昆布茶

爺のモットーは清廉潔白公明正大

姫のモットーは人生は遊び女盛りを飲み尽くせ
そう姫は酒豪でもある
一升二升はお茶がわり
姫とサシで勝負して死にかけた男は数しれず

だからいまだに嫁の貰い手が無い

そこで爺がいつも
一計を案じるわけだが
世の中そんなに易くは運ばぬもの

返り討ちにあった屍が累々と
積もるばかり

姫の遊び好きは城下でも有名で
評判の若侍と飲み歩いたり
人気役者の玉三郎を野球拳で素っ裸にしたり
源氏物語を真似てわけのわからない恋愛小説をものしたり

爺の頭痛はいつになってもおさまらぬのであった

ただし姫にも美点は多々あるのだ
抜けるような美肌に茶目っ気を含んだよく動く瞳
才気煥発
姫は口から先に生まれたらしい

武道は女ながら柳生新陰流の免許皆伝
言わばスーパーガールの日本版みたいなもんだ

なんだか姫の輪郭だけで物語が終わってしまいそうだが
まあそれもいいかもしれない

あまり硬いことは抜きにしましょう
そのほうが生きやすいかも知れません

だから

続く。。。

かもしれない






自由詩 姫と爺の物語パート2 Copyright 梅昆布茶 2013-04-25 17:12:40
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