主旋律
梅昆布茶



人生という背景に流れる雑多な出来事が奏でる
輝いてやや重苦しいときには燃え上がり
それは言わば副旋律の舞踏

略奪者は戦利品の花嫁を娶る
血みどろの殺戮の季節のあとに
戦士はしなやかないきものと暮らす

日々の軽やかないとなみ
そこにある慰謝を味わえばいいさ
ただそれだけで満たされてゆくものさ

君が主旋律を幸せに綴る日々を祈っているのだ
世界は伴奏にすぎないさ

君が歌わなければ世界はうたわない
君に微笑みがなければ世界は暗いのだ

君のもたらすものが主旋律さ
だから今日も歌って欲しいんだ

命や風の詩を
時や森や泉や涙や
空や鳥やこころの響きを
風にのせて欲しいんだ



自由詩 主旋律 Copyright 梅昆布茶 2013-04-20 15:30:42
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