榊 慧


ロディアのノートに火をつけて、
火をつけて、
火をつけて、
火がつかない夜は
僕の小指を噛んで食んで一緒に濁流に行こう


「百億個の太陽を君と一緒に抱きしめた。」
「百億個の太陽は俺だけを燃やしてしまってる。」
「君の精子と俺の精子は百億個の太陽で、そう、燃やされた。」
「砂漠になった」
「砂漠になった」
学習しろよテスト受けろよ試験に受かれよ「俺のノートはあげない。」


指先
ゆびさき、
ゆ、び
さき、ゆび、さ、


言葉の歌もいらないあいあいあいあいあ
誰の歌もいらない、
「ノート、ページ、めくる、右手」
「それが揺れるだけ」
(地下鉄に轢かれてしまえ。)


自由詩Copyright 榊 慧 2013-04-08 11:12:20縦
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