僕が死んだ日
itukamitaniji

僕が死んだ日

遺書を書いて旅に出よう 僕にさよならして
昨日の真夜中 心の海の
とても深い所に沈めてやった もう浮かんでは来ない
大嫌いだった 僕はもう

さようなら 今日は何度目かの僕が死んだ日
終わるんだよ そしてまた始まるんだよ


君がすべてと 惜しげもなく言っていた
今じゃもう ただの懐かしい言葉
空っぽなまま誓った 永遠という約束も
今じゃもう ただの綺麗な思い出

さようなら 君と手を離した時に僕の人生は終わった
僕は僕でいられなくなって それでも世界が続くなら
さようなら あれは何度目かの僕が死んだ日
終わったんだよ そしてまた始まったんだよ


大嫌いな僕を捨てた方の僕も
またすぐに嫌いになった
捨てては嫌ってまた捨てて
繰り返し殺して殺して殺して
生きている

遺書を書いて旅に出よう 僕にさよならして
昨日の真夜中 心の海の
とても深い所に沈めてやった もう浮かんでは来ない
大嫌いだった 僕はもう

さようなら 僕の心の中で何かが消えてゆくたびに
僕は僕でいられなくなって それでも世界が続くなら
さようなら 今日は何度目かの僕が死んだ日
終わるんだよ そしてまた始まるんだよ

僕は死にました
僕は死にました
僕は死にました
僕は死にました

そうして僕は生きている


自由詩 僕が死んだ日 Copyright itukamitaniji 2013-04-04 02:14:25
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