ひかりの後ろ姿
石川和広

かたちがない雲の
のんのんした響き


コロ

しばし倒れて鉄塔

はめられたんだ
生きる鋳型に
はめられたんだ

被害者意識それ
わたし

受け身をとれない

打撲ひどい
半身挫滅

いくたびか
この世を離れたいと思ったが
この世がそこには
感じられず
ここからだ
いつも
そこに
心は
なきぬれど
ノーサイン

何度投げ返しても
この世にあらざれば
雲かたち
じじじとはりつめて

いけない
いけない




明るい


自由詩 ひかりの後ろ姿 Copyright 石川和広 2004-12-26 22:57:12
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