たまには自分の信仰について書いてみる
ただのみきや

たまには自分の信仰について書いてみる

そいつはキャッチボールみたいなもの

この友はいつだって良い球を投げてくるのだ

「愛」とか「希望」とか「信仰」とかね

おれもそれなりに返すのだが

何せひどい暴投でね それは今でも変わらないけど


おれはすぐに真っ当なゲームに腹を立て
(弱いくせに負けず嫌い 頭が悪いのにプライドが高い)

何かのせいにして自分を不幸に定め

自暴自棄になりたがる
(ひっくり返すちゃぶ台にはもう何も上ってはいないのに)

光に背を向け

魔界の茶会で管を巻く

絶望とは犬のクソを踏むよりも容易いものだ


だけど

また足元へ

コロコロと転がってくる

「希望」というボールが

おれは無視する

だが 二度 三度 五度 十度 

やがては拾って投げ返すのだ

何せおれが投げ返すまで転がってくるのだから


この友だけが変わらない

 「最近球が良くなってきたね」

なんて言われたりすると

思わず子供みたいに燥いでしまい

 叫ぶのだ

 「サンキュー ジーザス! 愛してまーす!」




自由詩 たまには自分の信仰について書いてみる Copyright ただのみきや 2013-02-11 20:14:33
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