エレキテル
赤青黄


閃光か闇か分からない
一寸先は闇だって
じゃあ二寸先は閃光花火なのか

ぐるぐる爆発と稲光が回ってる 光ってる

またたき またたく


閃光か花火かまるっきり分からない

むむっと
ひらめくひらめき
ひらめかないひらめき

閃光弾
はじける
稲光よ 
ヤマアラシの棘棘よ どけ!


嵐はエレキテルをぐるぐると発電する


「スパーク!こりゃあ酷い嵐だ!」

僕らは黙ってぐるぐる閃光花火を振り回すことしかできない

それしか能がない、それしか扱い方が分からない



//:*://


  笑ってる
 雷が笑ってる


//***///;;///


   迸ってる
   断続してる
閃きが

わらってる

閃光、あっちきたりこっちきたり

瞬く

ほら瞬いてる!


空から、ほら稲光!――――――――――――――




走れ閃光弾;
                    エレキテル!
   エレキテルwwwwwwww

           ――――――儚さと閃光弾
  
   ―笑ってる
         ―ほら!笑ってる!

―エレキテルは僕達と遊びたがっている

        ―閉じて開いて、また閉じて

    ―手を繋ぎ一緒に歌おう

                  ―雷の歌を

    ―エレキテルの踊りを


              @そうだカメラに記憶しよう

        +ナイスアイデア!

              「思い出は永遠になる」
  
  その顔のままでいるんだよ?

           ||||まだ動いちゃダメ!||||

      後ちょっと、もう少し

                 怖がらないで


     今シャッターをセットするから、待ってて


          手を離さないから



             せーの、



         合言葉は閃光は・な・び


              *


            その音は
          閃光を閉じ込める
        閃光を闇の中に閉じ込める


  瞬いてる               レンズの中の檻
  ほら瞬いてる             写真立ての牢獄
  なんでねぇどうして、ねぇ    今年最後の空間の拘束


         

      エレキテル、そうエレキテル、これが


            エレキテル


              *


     子供達は嵐の夜に縁側に集まって
     子供達は最後の夏休みの日に集まって
     子供達はそれぞれの閃光花火をそっと寄り添わせて


          一つのエレキテルを作る


              瞬間
            バチッと言って
          移ろいはエレキテルとなり

              

           煙を零し切った後

          地球を七週半してから

           あなたと友達になる



              *






自由詩 エレキテル Copyright 赤青黄 2013-01-10 01:57:05
notebook Home