2013年 新年に思うこと
ただのみきや

季節の車輪を転がしながら

時代の坂道下って降りて

さあ年の終わりと始まりのテープが切られました

あなたの目にはどんな時代が見えますか

世界は灰色にもバラ色にも染まります

そもそも色をつけるのは自分です

平和であっても戦争であっても

生きられる限りわたしは生きます

景気が良くても悪くても

健康であっても病気でも

生かされている間は生き続け

逝く時にはあっという間に逝くのです

早くも遅くもありません

長くも短くもありません

一瞬は永遠の顔を持ち

過ぎてしまえば一生なんて

絵本の1ページかもしれません

予想はできても知ることはできない

明日が裏切るのではありません

自分が望んだ表情と違う顔を見せるだけ

道は未知です

空を飛ぶ鳥の道も海を泳ぐ魚の道も見えません

わたしやあなたの道も見えなくて当然です

それでも歩いているのです

小さなこどもが笑いながら駆けて行きます

若者が苦悩を背負って登って行きます

老人が杖を捨ててラストスパート

背中に羽でも生えたかのように

「死にたい」という人 いますか?

いろんな理由があるのでしょうね

わたしは勧めはしませんが

ことさら止めも致しません

わたしは今年も生きて行きます

あるいは生きて 逝くのかもしれません

押しつける気はありません

わたしが新年に思うことです



自由詩 2013年 新年に思うこと Copyright ただのみきや 2013-01-01 01:03:38
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