ghost
itukamitaniji

ghost

楽しい街を抜け出して 遠くから眺めるパレード
近づき過ぎてはいけない 光が僕の姿を晒すから
そして晴れて僕は 生きながら幽霊になった
誰にもばれないように こっそりと消えてやるんだ

自分じゃないふりをして 偽りの姿形をした僕を
もうここでは誰も 本当の名前で呼ばない


今更になって 何に生まれ変わりたいと言う?
けど今の僕なら 何にだってなれてしまうんだ
ヒーローにだって かいぶつにだって思い通り
でも結局どっちも 僕には似合わなかった

自分じゃないふりをして 偽りの姿形をした僕が
君に出会ったよ それだけが僕の本当になった

君が生きていること それだけが僕にとってのひかり
本当の姿を 思い出せる唯一の瞬間なんだ
私は誰かに思われるような そんな人ではないんだって
それはつまり 僕が一番言いたかった言葉


過度な馴れ合いなど 嫌いだなんて強がっても
また届かない手を 振りかざして馴れ合いを求めてしまうよ


君が今でも笑ってること それだけが僕にとってのひかり
本当の姿を 映し出してくれる唯一の瞬間
何処にも行けない時は ここに居れば良いんだよ
また世界をおちょくって 笑って見せてよ

それだけが僕のひかり
それだけが僕のひかり


自由詩 ghost Copyright itukamitaniji 2012-12-27 11:18:43
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