子供の哲学
梅昆布茶
子供はお菓子でできている
あるいは機関車トーマスとか仮面ライダーとか
おとなは憂鬱でできている
打算と愛がごちゃ混ぜの変な生き物だ
一本の鉛筆の語る世界は広くて遠くて
芯の通ったその単純な世界観はとても凛々しい
僕たちは踏み違え踏み迷い
迷路を壊しながら生きてきた
たとえ遠くてもまわり道の楽しみは大切なのだと思う
それが真実に近いなら
大切な誤解だって人生にはあるさ
たとえ永遠に役にたたなくても自分を生きさせるのに
じゅうぶんならば
子供の哲学はたぶん生命に近い
呼吸することにもちかいのだろう
僕たちはいつも
野原でれんげを摘んで
だれかのために花輪をつくるように
生きていったほうがいいような気がするんだ
自由詩
子供の哲学
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梅昆布茶
2012-12-23 09:14:22