器楽女子的幻想
梅昆布茶

女子十二楽坊のはなしではない。
もちろん彼女たちもまるで天女のごとく神々しく映るのではあるが。

僕の中学時代のマドンナはピッコロを吹いていた。
紛れも無くルノアールの美少女にも似た麗しのいとしのニンフ。
愛らしい木管楽器と彼女の唇との柔らかな邂逅は操る白い指とともに悩ましく
いつもただの一瞥で萌え尽きてしまう僕はすでに当時から病気だったらしい。

まあ女子に想いを寄せること自体はごく一般的な男子の生理であろう。
ただそれが楽器と相乗して魔的に誘引するところに僕の変態性が仄見える気がするのだ、

古くはジョーン・バエズが高らかに歌う反戦歌に撃たれ
日本においては森山良子にさとうきび畑の悲しみを教えてもらい
加藤登紀子に女子の強さを教えられ
秋吉敏子や矢野顕子に驚かされこの前はスタンリー・クラーク レニー・ホワイトとトリオでやっている上原ひとみという女子の戦闘力にやられてしまったし。

ギターを弾く女子では古くは山崎ハコ。
サウスポーの矢井田瞳やYUIも魅力的だ。
ミシェル・ブランチのギターとメロディーラインも好きで。

中島みゆきだけは別格だが。僕の中では彼女は一級の詩人だ。

なぜこんな事を想ったかって。

実は真夜中の東京をエフエムNACK5を聴いてはしっていてパーソナリティーのサイレント・サイレンという
ガールズバンドや辻詩音というアコースティックギター弾き語りのシンガーソングライターがミシェル・ブランチの名前とかに触れたことで

こんな一連の想いがずらずらと出てきた訳なんだ。
最近のけいおんとかスウィングガールズに萌えを覚えるのと同じようなサブカルっぽいノリなのかもしれない。

僕はこれからもこれらの魅力的な女性達と遊んでもらって生きてゆく。
たぶん彼女らに永遠の恋心にも似た憧れをを抱きながら生きてゆきたいと感じているからなんだろうと思ってしまうのだが。




散文(批評随筆小説等) 器楽女子的幻想 Copyright 梅昆布茶 2012-12-06 15:41:29
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