火星の銀色の月
梅昆布茶

フレドリック・ブラウンの死にいたる火星人の扉という創元社の文庫本
推理小説だが
彼には火星人ゴーホームという超絶な作品もある

火星年代記というレイ・ブラッドベリの名作

火星の赤い砂はアーサー・C・クラークだったっけ

大好きなE・R・バローズの火星シリーズはトム・クルーズの
ジョン・カーターにて映像化された

オーソン・ウエルズがラジオ放送で火星人来襲のパニックを引き起こしたように
火星はつねに太陽系のなかで地球外生命体の原初のイメージを
抱える紅く燃える軍神マースの惑星

フォボスとダイモスというふたつの月がどのような色で
輝いているのか僕は知らない

多分アメリカの探査機がその映像をすでに送ってきているとおもうのだが

外宇宙は遠すぎる
だってとなりのマゼラン雲だって
我々の銀河の伴星雲ながらその距離たぶん
数十万光年

隣のアンドロメダ星雲は239万光年

僕の地球ではラグビーの早明戦があって明治が14年ぶりに優勝

ラグビーやってた知り合いが
スクラム組むと
仲間の汗とケツの匂いが最悪だって言ってたっけ
たぶん古豪
行田工業のバックスだったみたい

ぼくは宇宙の何処かから蛋白質の原型を貰って
遠浅の海で陸に上がることを覚えた海牛なんだな

クリオネみたいな妖精の兄妹なんだぜ

火星には月が二つもあって
俳句を詠むにも
季語とかどうするのか

そんな太陽系の歳時記っていいかもな

でもぼくはあいかわらず
人を詩にする
もちろん火星とかその一族を
ポーの一族もだいすきだが
萩尾望都の隠れファンなんだ

でもさ
地球は廻る

宇宙もものすごい速度で変化している
そんなのわかっているさ

火星の銀の月が好き

でもね

見えないものを

見ようとする人達が

けっこう大好きなんだな







自由詩 火星の銀色の月 Copyright 梅昆布茶 2012-12-02 23:00:05
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