はずれた音
梅昆布茶

家にどうしてもチューニングのあわないギターがあって
まあ中古のフェンダーステージキャスターというやつのアンプ内臓ミニギター

先輩のショーさんにきいたら直すとけっこうかかるんじゃないって答え
その人は自分でギター調整できる人なんだけど

大宮ロフトの上階にある楽器屋に頼もうか
でもそんな余裕も無いままここ数年生きていた

時々いたずらにギターをかき鳴らすだけのど下手なお馬鹿ではあるが
やはり音のあっていない楽器って微妙に気持ち悪いものだ

思うんだけれどチューニングのあった生活ってあるのかな
あわないままで生きてしまっているけどその違和感て
いつも頭の隅でごそごそうごめいている

つきあうのに慣れればって言われちゃうとそうなんだけれど
確かにいつもは日常に紛れてそ知らぬ顔もしてくれるんだけれど

いずれにしても歪みのかかった音はすきじゃあないようなんだ
ヘビーロッカーじゃあないんだし

たまにはアランフェス協奏曲のような
ほどよく静謐でととのった音色が聴いてみたいだけなんだ




自由詩 はずれた音 Copyright 梅昆布茶 2012-11-07 06:35:47
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