夜半の雨
梅昆布茶
刻まれてゆく季節
夜半の雨は痛みをともなっていた
言葉で綴られる感情には限りがあるのか
ややもて余しているこの存在と日々
ただのスランプなら人生にはいくらだってあるさ
いままでやってきたじゃないか
肩の荷を降ろせない
背負い込むこともできない
彫刻のような街に透き通ってちょっと凍えて
それでも煙草の赤い火にちょっとは
暖められるのだ
いつかは話し合わなければならない現実に
捨ててゆかなければならない塊に
選択せざるを得ない日常に
また会いに行くのだ
そう混沌には慣れているのさ
引き受けるのは自分だって事
もちろん知っているから
またいつものコーヒーを入れて
一息ついたらスターターのキーを回すんだ
自由詩
夜半の雨
Copyright
梅昆布茶
2012-11-06 16:46:47