ロンリィ
川上凌

ロンリィ ロンリィ

あたしは ロンリー


好んで一人でいるわけじゃなくってよ

ほんとはあなたの胸で泣いて

ちいさな家でかまわないから

ボーダーコリーと猫と暮らしたい


そこにあなたもいたら

とびあがるくらい嬉しいわ


午前六時きっかりに起きて

トーストを焼いてからあなたを起こすの

朝日をめんどくさそうに嫌がるあなたに


じゃれついて、そしてうなじにキスするの




ロンリィ ロンリィ

あたしはロンリー




できることなら庭がほしい

月と星が見えるような天窓も


庭はボーダーコリーのためにあって

天窓はオリオン座がながれる夜のために

ミルクティー片手にあなたとふたりで



好んでひとりでいるわけじゃなくってよ

ほんとはあなたの手で頬を撫ぜられたい


ロンリィ ロンリィ

あたしはロンリー





自由詩 ロンリィ Copyright 川上凌 2012-10-27 00:15:40
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