結婚する君に
梅昆布茶

秋空のした二人の生活がはじまるのですね
おめでとうございます

こけつまろびつ行く二人三脚のような人生もけっこう味のあるものです
ときにふたりの関係が風邪をひくこともあるでしょう
でも長引かせてはいけません

最初からかたい絆なんてありません
人生ほころびるところからはじまると思ったほうが無難です

人生の例題はいたるところにあります
修復や停滞や崩壊
それはすべての人間関係にはつきものです
よく周りを見渡してしっかり学んでください

ぼくが日々ひとに接して思うことはやはり
きちんと年月分の成長のある人とそうじゃないひとがいるということ

ぼくの狭い価値観で評価云々はおこがましいのですがそれでも
ひとこと言っておきたいと思ってしまうのです

あるひとは手抜きが上手でした仕事においても
けっこうブランクをおいて一緒に仕事をしましたが
なにも変わっていませんでした
というよりもすみずみまで手抜きがさらに行き届いていました

年月から彼がえたものは要領なのでしょう
人間関係にしても要領の通用する相手しか残りません

上司にもいますが客に必要以上の配慮はするなと
前例をつくるとあとの人間がやりにくいから

でも最低限の条件を満たす仕事はとりあえず分数の分母です
その上にのる分子こそが仕事においても新たな価値を生み出す

それは人生も同じだと思うのです

定型は基本条件を満たすための方便だと思います
それを省略しても意味がありませんし
目的から遠ざかりその先の世界が覗けないわけです

まあ人間は生ものだしこのようには行きませんが

ものごとをことばで考え
ことばがまた考えをふくらませるのは
人間の特質だと思うのです

マザーテレサが言うように

ことばは道具でもあり
それ以上に
自分を映す鏡

いつかそれに
支配される

ことばにきをつけなさい
ことばはやがて行動となり
身振りや気配となってそのひとの血肉となる

行動は習慣化しやがてそれは性格となり
そのひとの運命になってゆく

こんなような趣旨のメッセージだったと思いますが
ちょっとうろ覚えでごめんなさい

たぶん人生って幹の部分と枝葉の部分を自分なりに弁別してゆく
道のりなのかもしれません
それにはことばが役に立ちます

でもその先になにがあるのかはよくわかりませんが

けれど歩くいじょう踏みしめたあとを残したいものです
その道がどこを目指していようと
それに意味を見出すか否かはそれぞれですが

ちょっと親父の教訓めいてしまいましたが
ひとこと贈りたくてしたためました

また今度ゆっくり飲みましょうね





自由詩 結婚する君に Copyright 梅昆布茶 2012-10-11 17:10:39
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