乙ノ羽 凛

真っ白だった心に
いろんな色が付着していく

気付いたら全部混ざって
黒になってしまった

雑踏の中で右から左へ
流しても流しても

取り込んでしまういろんな色を
綺麗な色も汚い色も混ざり合って

感情がうごめく人間に私は生まれた
ここまで生きるのに沢山の色を取り込んだ

私は間違っていたの?

純白に憧れて天井を見上げ
考えて考えた

人間は染まっていく生き物だからこそ
味があるんだなーって

だから黒に染まっても
光っていたら輝いていたら

何にも染まらない黒になれたなら
やっと自分らしく生きれるんじゃないかって

私の色は経験も知識もたくさん取り込んだ黒

間違っていなかったよ
ここからが新たなスタート地点

今、光り輝くよ


自由詩Copyright 乙ノ羽 凛 2012-09-13 17:23:26
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