変化する朝
梅昆布茶
変化するものが
含まれたやや重い空気がある
ぼくやきみは様々な角度ですれちがう
ぼくのプロポーズは何かの手違いでとなりの
おやじに届いている
変化しなければいいものを
わざとずらしてゆく揺れながら
ねこが爪を研ぐ
空気が緊張する
空のいろが決められない
頭のなかにえがけない
そしてきみが結像しない
文明に隙間がなく感じる朝は
並んだ鳥たちをこころのなかで撃ちおとす
まろにえの並木のように整然と呼吸したいのだが
変化にせきとめられて行き場をうしなう
だからいちばん好きな変化にすりよる
もうなにもいらない
だって変化はすべてを含んでゆくんだもの
自由詩
変化する朝
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梅昆布茶
2012-08-08 23:03:37