もやもやや
そらの とこ

白くかかるもやの
向こうに私はいるらしい
その目に映らない笑顔も涙も
一人で飲みこんで吐き出して
何度反芻しても消化できない
いつになったら心は晴れますか
いつになったら来てくれますか
いつになったらいつになったら
いつになったら私は死ねるの
白くかかるもやは
私が生み出したのではない
勝手に迷い込んだのでしょう
そう突き放すような強がりはないけれど
いつだって平気と投げかける強がりはある
でもそんな強がり私を縛るだけだ
会いたいあいたいあいたい
それだけ
あいあいあいあいあい
それだけ
愛で解決することならば
とっくに二人は幸せだよ
と声がする私の中で
もやが生まれる
ああ
泣いておしまい
左様なら
この身投げ出そう
湛える恋水の中へ深く深く
愛するが故に
愛されるが故に


自由詩 もやもやや Copyright そらの とこ 2012-08-08 18:27:14
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