銀色だった空
itukamitaniji

銀色だった空

最初に掲げた夢を 恥ずかし気もなく今も話せる
君は平気な顔で 大口を叩いて笑ってみせる
それがいつからか 自分に課せられた使命なんだって
自分が成すべきことを いつも分かっているみたいに

飛び続ける 飛び続ける
そしてずっと目指す 誰よりも高い場所へ


最初に掲げた夢の 続きを今だって見ている
翼を広げて飛んだ まだ色の付いていない空に
たくさんの期待が 重たく背中にのしかかる
自分が成すべきこと いつも分かっているけれど

飛び続けて 飛び続けて
たどり着いた場所は 望んだ色とは違っていた
天を仰いで 天を仰いで
君は人知れず静かに 空を睨んで逆襲を誓う


ひとりで戦っていた それがずっと役割だと思ってた
託される祈りならば 残さず全部受け取って
この翼の 一枚一枚の羽根に宿ってゆく
その重さが 何度も何度もこの体を浮かしてく

飛び続けて 飛び続けて
たどり着いた場所で 笑ってみせてよ
もっと高く もっと高く
最初に見た あの金色に手が届くまで


自由詩 銀色だった空 Copyright itukamitaniji 2012-08-02 01:14:06
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