ラ シルフィード
そらの珊瑚

雨上がりの
苔の上で眠る
あの幸せを
私はどうして手放してしまったのか

雨上がりの
苔の上で眠る
それをするには
私は大きくなりすぎてしまった

雨上がりの
苔の上で眠る
極上の絹に似た肌触り
安住のうるわしき寝台

苔に集うものたちは
だれもが
少し臆病で
少しさみしいのです


自由詩 ラ シルフィード Copyright そらの珊瑚 2012-08-01 16:39:38
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