都会図鑑3
たもつ
家の隣は空港だった
何機もの大型ジェットが
毎日離発着していた
やがて、空港は遠くに移転し
跡地には都会ができた
あの空を飛ぶ飛行機には
手が届かなかったのに
今では窓から手を伸ばせば
高層ビルの冷たい壁に触れる
それなのに、都会はいつも遠くで
きらきらしているばかりだ
自由詩
都会図鑑3
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たもつ
2012-07-24 19:16:57縦