はめごろし
はるな


ひかりがあふれすぎて
窓が溶けている
高速道路のインター、
群れ、群れ、群れ、群れ

むこうのほうに少し風が吹いているのが見える。

川沿い、
はんたい側には
ささやかな川
流れているはずだけど
ここからはみえない

きのうの肌は
まだシーツの上で眠っていて
わたしは窓べに立つ
こちら側はうすくらく
なにか
まとわりつくような膜におおわれている

群れ、 群れ 群れ
わたしはこちら側
あなたはまだ
きのうの肌と眠っている
眠っている

窓ははめごろし
むこうがわでは
ひかりが
あふれかえっている



自由詩 はめごろし Copyright はるな 2012-07-19 13:48:35
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