仲間
梅昆布茶

ぼくはわらう
きみもわらう
ふたつのわらいは似ていない
けれどもきみとぼくはいま仲間だ

きみとぼくの痕跡はまったく違うが
たまにおなじ涙をながす

ふたりとも最近猿よりもいささか利口になったが
道徳的とはいえない

きれいな身なりをしてたまに出かけるのさ
そして天然なふりした打算とデートするのさ
良い習慣だろう?

そしてぼくたちの誤算ぐらいどうってことないさ
ふたりはシャム双生児のように仲良く
同じ女をはらませるのさ
愉快だろう?

だれかが言ってた
仲間ほどすてきなものはないって

そう君も迷わず
仲間を見つけることだね




自由詩 仲間 Copyright 梅昆布茶 2012-06-02 20:29:41
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