待つ
梅昆布茶


のみかけのコーヒーにまた水足して待つ午後の日差し

16分音符じゃ足りないと時間まで切り刻むピアノ白い指

白鍵と黒鍵は隣り合わせの不幸だねって笑うきみ

ドアをあけてから遠い時間をあるいてすわる

相席よろしいですかと風にきかれたきがする

ふるい蓄音機からながれてくるきみの足音さびし歌かなし

体育座りとさびしさの相関関係を式であらわすなよな

研究室ことしの課題は溶液中の愛の濃度の分布あるいは
それを読み解くためのおいしいデザートのレシピ


短歌 待つ Copyright 梅昆布茶 2012-05-27 20:52:25
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