文明の仮面を剥ぐ
梅昆布茶

無欲な晩餐会でかわを剥がれて丸焼きになるな
せめて生き延びる手立てを身につけろ

降り注ぐ暗黒の汚物は人生のソース
世界の淫らなリソースアンドてり玉バーガーセットは
ぶたのストラップのおまけ付だぜ

文明の仮面をはいだばかりの生乾きの皮膚で
渇いた暗黒の風土となるな
もう偶成はやめだ

夜の宿ではいい女が待っている
取って置きの暗渠がね
シタールの伴奏付の涅槃さ

大陸の向こうでかなでるバラライカ
もういちどペレストロイカ
難破船の羅針盤は北北西に進路をとって
めざすは未来都市ブラジル或いは北京の秋へと

プロコフィエフははたしてフレディの技巧的な
ピアノ表現をこころよくおもうだろうかそして
ことしの宇宙のベアははたして僕たちの
空走距離を埋め合わしてくれるだろうか

回答はすでにパブロフの犬の
条件反射のなかに誰かが仕組んで
あるのかもしれない


自由詩 文明の仮面を剥ぐ Copyright 梅昆布茶 2012-05-19 02:22:55
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