2012/5/12
鎖骨




酒と不安で、割れるように痛む頭の中身を
あの子にだけ見せたいと思う
そこは現実よりもずっと詩的で広大でユニークで、そこにあるものみんなが
あるがままにそこにあることを許されているんだ
ぼくは、きみが、それをみて、ぼくの内包する世界を知って
よろこんでくれたらいいなとおもってる
よろこんでくれると、すてきだとかんじてくれることを
勝手に期待している
ぼくはきみが何よりも大好きだから(すくなくとも生きている間は)、だから
君にもぼくをすきになってほしいだけなんだ
だからねえ、ぼくのことをもっとしってほしい
ぼくにもっとかんしんをもってほしい
しょくぎょうだとかねんしゅうだとか
そんなものでははかれないぼくがいることにきづいて
ぼくのなかみをひらいてほしい
そのてで、うそもためらいもなしに
おたがいをさらけだして、ひとばんのうちに
あいのまゆでせかいからへだたれて
かせきになってしまえたら



プロポーズの言葉は
一緒に死んでください
これしかないって
もう中三の夏休みから
決めていたんだよ




自由詩 2012/5/12 Copyright 鎖骨 2012-05-12 00:55:43
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