敷いてテクノ
朝焼彩茜色

テクノ 十分じゃないわ
もっともっと ハイヤーハイヤー

生身の音鳴らしのない 
生身の手から造られた テクノ

十分じゃないわ もっともっと
ついて行けない ざわめきを纏め上げた

心に斬新な細胞を肉づけした テクノ

まだまだ行くのよ 十分じゃないわ
もっともっともっと higher higher

生身の音鳴らしのない
生身の手から 音の摩擦を巧みに使う 手裏剣

 シンセの揺りかご
 何人乗せても飛翔する
 箱舟的 血のかよう手から造られた
     音鳴らしのない テクノ

 乗らずにはいられない
 乗せずにはいられない

 シンバルの瞬き 金属のオーラが粉と鳴る

 うっぷんの永眠

本音の明るさ湧き水の中に
サングラスがついて行けないくらい 稲光砂利並に混じり

テクノ 弾け 異極も弾け もっともっと
本音の明るさ呼び覚ます

 乗らずにはいられない
 乗せずにはいられない

テクノ もう十分 もう十分
ついて行けない
 赤道を掴まるこの手が求める情熱の汗に

 滑りそうよ

テクノ もう十分 もう十分
ついて行けない
 大気圏の波に サーフボードが無人乗り
 大気圏の波に 浮き輪は土星を好む

 乗らずにはいられない
 飛翔するシンセの揺りかご

シンバルの瞬き 金属のオーラが見送る
手を振る 音の摩擦を巧みに使う 手裏剣


自由詩 敷いてテクノ Copyright 朝焼彩茜色 2012-05-06 16:25:02
notebook Home 戻る  過去 未来